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花粉シーズンを乗り切るためのポイント!

 春先になると、くしゃみ・鼻水・目のかゆみなどの症状、いわゆる「花粉症」でお悩みになる方が増えてきます。

 この時期に多いスギ花粉症は、日本人の約3人に1人が発症しているともいわれています。早めの対策を行うことが症状軽減に繋がるため、今回ご紹介するポイントを参考に、この花粉シーズンを乗り切りましょう。

1.花粉症の主な症状

 くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの症状、目のかゆみ・充血などが主な症状で、晴れた日の外出時に症状が強くなる、諸症状が頻繁に起こるという方は、スギ花粉症またはヒノキ花粉症の可能性があります。花粉症は、空気中に飛散した花粉が目や鼻に入ることで起こるアレルギーで、スギ花粉の場合は2~4月に、ヒノキ花粉の場合はやや遅れて3~4月に症状が現れるといわれています。
 花粉症は、スギ・ヒノキ以外でも引き起こされ、日本では約60種類も存在するといわれています。地域や季節により異なりますが、初夏のシラカンバ、秋のブタクサやカナムグラなど、鼻炎を引き起こす花粉は一年中飛んでいます。但し、季節に関係なく花粉症と同じ症状が一年中続く場合や、主に家の中で症状が起こる場合には、ハウスダストやダニなどを主な原因とする、通年性アレルギー性鼻炎の可能性があります。
 なお、くしゃみ・鼻水の症状はかぜの時にも起こりますが、花粉症とは異なる特徴があります。かぜによるくしゃみは、冷たい空気を吸い込んだ時などに起こり、連続して出ることは稀で、1回から数回で治まります。花粉症はサラサラした鼻水が出ることが多いのに対し、かぜの場合は黄色っぽい、どろっとした鼻水が出ることが特徴です。また、かぜは発熱・咳・頭痛などの症状を伴うことも多く、時間帯に関係なく、1日中、同じ程度の症状がありますが、基本的には数日で軽快します。
 一つの目安として、このような症状の特徴を見て、症状が花粉の飛散時期に起こり、2週間以上続く場合は、花粉症の可能性が高いと考えて対処すると良いでしょう。

2.花粉対策のポイント

 花粉対策で最も重要なのは、花粉を体内に入れないことです。出来るだけ花粉を体内に取り込まない工夫をした上で、普段から体調を整え、症状がつらい時には薬を使用することが花粉対策のポイントです。

(1)花粉を体内に取り込まない

 外出時にはマスクやメガネを着用し、出来るだけ花粉を体内に取り込まないようにしましょう。花粉対策用のメガネでなくても一定の効果が期待出来ますので、普段コンタクトレンズを使用している方も、花粉シーズンはメガネを着用するのも良いでしょう。

<対策グッズの活用>

 柔軟剤や静電気除去スプレーを使用することで、衣類への花粉付着量を減らすことが可能です。また、お肌を保護し、花粉など微粒子の付着を抑制するスプレーや、メイクの前に使用して花粉などの微粒子の付着から保護する保護美容液、花粉の肌・髪への付着も抑える花粉対策グッズもありますので、併せて活用すると良いでしょう。

(2)普段から体調を整えておく

 十分な睡眠を取り、生活リズムを整えること、趣味やスポーツなどでストレスを発散することは、自律神経や免疫のバランスを整えて花粉症の症状を安定させることに繋がります。疲れを感じた時は、無理せず休養を取り、体調を整えることを心掛けましょう。

 また、腸には免疫細胞が多く存在し、腸内環境を整えることで免疫のバランスも整うといわれています。ビフィズス菌などの善玉菌を含むヨーグルトなどや、善玉菌を増やすオリゴ糖などを含む食品(バナナなど)を普段の食事に取り入れる「腸活」で、お腹の調子を整えるようにすると良いでしょう。

(3)症状に合った薬を選ぶ

 症状がつらい場合には、薬を使用して症状を和らげましょう。市販薬には「内服薬」「点鼻薬」「点眼薬」などがあります。つらい症状の部位や程度、使用する状況に合わせて選ぶと良いでしょう。

・内服薬

 抗アレルギー作用を持つ、「エピナスチン塩酸塩」や「フェキソフェナジン塩酸塩」などの第2世代抗ヒスタミン成分を配合した内服薬は、症状の悪化を防ぐ作用もあるため、症状の出始めや症状の軽い時期から服用を開始することがポイントです。
 花粉の飛散量が増加し、既に症状が強く出ている場合は、比較的速効性のある、第1世代抗ヒスタミン成分の「クロルフェニラミンマレイン酸塩」や血管収縮成分の「プソイドエフェドリン」を配合した内服薬を選ぶと良いでしょう。第1世代抗ヒスタミン成分を配合した内服薬は、少しでも早く症状を和らげたい方に適していますが、眠気や喉の渇きなどが起こりやすいため、症状が酷い期間のみ使用すると良いでしょう。
 自動車などを運転する方は、眠気が出にくい、第2世代抗ヒスタミン成分を配合した内服薬の他、漢方薬もおすすめです。

・点鼻薬

 特に鼻づまりがつらい方には、点鼻薬の使用がおすすめです。中でも、「ベクロメタゾンプロピオン酸エステル」などのステロイド成分を配合している点鼻薬は、炎症を抑える働きがあるため効果が期待出来ます。また、眠気も生じないため、自動車などを運転される方や、勉強中・仕事中の眠気が気になる方にもおすすめです。

・点眼薬・洗眼薬

 目のかゆみ・充血の症状がある方は、点眼薬を使用すると良いでしょう。抗アレルギー成分の「クロモグリク酸ナトリウム」や抗炎症成分の「プラノプロフェン」を配合した点眼薬が特におすすめです。また、洗眼薬は目の中に入った花粉を洗い流すことが出来ます。外出先から帰ったらまず洗眼薬を使用し、その後で点眼薬を使用するなど、症状に合わせて併用しても良いでしょう。

 ドラッグストアには、花粉症のつらい症状を和らげる市販薬の他、目や鼻の不快感を緩和する効果が期待される機能性表示食品や鼻洗浄用品など、花粉対策に役立つ商品があります。ご自身に合った薬を知りたい方、商品選びに迷った方は、店頭の薬剤師や登録販売者などの専門家へお気軽にご相談ください。

 2022年の花粉飛散予測は、関東・甲信地方では例年並み、東北地方ではやや多めといわれています。スギ・ヒノキの花粉シーズンは2ヶ月以上続きますので、今回ご紹介したポイントを参考に花粉対策を行い、つらい時期を少しでも快適に過ごしましょう。

ドラッグインフォメーショングループ

2022.03.01