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病気の早期発見に 健康診断と生活習慣改善

 春は入学や就職など、新生活がスタートする季節であり、健康診断が実施されることも多い時期です。

 健康診断でご自分の体の状態を知ることで、生活習慣病の予防や病気の早期発見に繋げることも出来ます。

 健康診断を活用して改善するポイントを発見し、健康的な生活習慣を目指しましょう。

1.健康診断結果を活用するポイント

 健康診断結果を確認する時は、「正常」「要観察」などの判定部分だけでなく、項目毎の数値に注目することにより、普段は目に見えない体の状態や変化を知ることも出来ます。まずは、活用するポイントを2つご紹介します。

(1)基準値と比較する

 健康診断の結果には、体重や血圧、血液検査の検査値と併せて、基準値が記載されています。
 まずは、ご自身の検査値と基準値を比較してみましょう。特に、生活習慣病に関連する次の項目を確認すると良いでしょう。

(2)時系列で比較する

 以前受けた結果などと比較し、毎年の変化を確認することで、体の状態の変化を知ることが出来ます。例えば、基準値から少し外れている程度でも、徐々に悪化していたり、急に悪化の幅が大きくなっている場合には、注意が必要な状態です。また、毎年数値が改善していれば、ご自身が生活習慣の改善に取り組んだ結果でもあります。

 このように、健康診断結果で定期的に体の状態を確認することは、毎日の健康づくりの指標にもなります。毎年結果をまとめて保管し、必要な時に確認出来るようにしておくと良いでしょう。なお、40歳以上の方であれば、2020年度以降の健康診断結果を、政府が運営するオンラインサービス「マイナポータル」で閲覧出来るようになりました。ご興味のある方はマイナポータルのWebサイトを確認してみると良いでしょう。

2.生活の見直しのポイント

 ご自身の検査値と基準値の数値を比較した結果、基準値から乖離していたり、急に悪化しているような場合は、次にご紹介する項目を参考に、ご自身の生活習慣を見直してみると良いでしょう。

(1)肥満

・規則正しい食生活を心がける

 主食・主菜・副菜が揃った、栄養バランスの良い食事を、1日3食、規則正しく取ることを心がけましょう。特に、朝食を抜くと体内に脂肪が蓄積されやすくなるため、3食きちんと食べるようにしましょう。特に、たんぱく質を十分に摂取することが大切ですが、食事だけで摂取することが難しい方は、プロテインなどを併せて利用すると良いでしょう。

・腹八分目に抑える

 食べ過ぎに注意し、腹八分目に抑えることを意識しましょう。早食いをすると、満腹感が得られる前に食べ過ぎてしまいがちになるため、よく噛んで、ゆっくり食べるようにしましょう。

・運動などで積極的に体を動かす

 内臓脂肪は、運動によって減らしやすいといわれています。出来るだけ階段を使う、掃除の回数を増やすなど、日常の中で意識して体を動かすようにしましょう。おすすめはウォーキングや自転車などの有酸素運動です。1日30分以上、週に2回程度を習慣化することを目標に、ご自身に合った運動を見つけて継続してみましょう。

(2)血圧

・減塩を心がける

 塩分を摂り過ぎると、血管に負担がかかります。ハム・ソーセージ・インスタント食品などの加工食品は塩分が多くなりがちなため、摂り過ぎに注意しましょう。また、塩味の代わりに酸味やスパイスを活用する、減塩調味料を利用するなどして減塩を心がけましょう。

・野菜を意識して摂る

 野菜に多く含まれるカリウムは、塩分(ナトリウム)を体外へ排出する働きがあるため、意識して摂るようにしましょう。毎食小鉢1~2皿分の野菜を食べるようにすると、1日に必要な量に近づけることが出来ます。

(3)血糖

・野菜やたんぱく質の多い食品から先に食べる

 急な血糖値の上昇は、インスリンを分泌する膵臓に負担をかけてしまいます。ご飯などの炭水化物よりも、野菜やたんぱく質の多い食品から先に食べることで血糖値の上昇は緩やかになります。また、食後の血糖値の上昇を緩やかにするトクホや機能性表示食品を併せて利用されることもおすすめです。

・間食の取り方に注意する

 甘いお菓子やスナック菓子など、血糖値を急激に上昇させてしまう間食は控えるようにしましょう。空腹を感じた時、何か食べたい時には、ナッツ類やヨーグルト・チーズなどの乳製品を選ぶと良いでしょう。

(4)脂質(中性脂肪、HDL、LDL)

・食事に気を配る

 麺類だけ、丼ものだけなどの炭水化物に偏った食事は避け、バターやクリーム、脂身の多い肉などの食品は控えましょう。また、中性脂肪やコレステロールを体外に排出する働きのある食物繊維は海藻類やきのこ類に、中性脂肪を減らすDHA・EPAは魚介類に多く含まれますので、積極的に摂ると良いでしょう。魚が苦手な方は、DHA・EPAのサプリメントなどを活用して補うようにすると良いでしょう。

・アルコールは控える

 アルコールは、食欲を増進させ、飲み過ぎると中性脂肪の増加にも繋がるため、適量を心がけましょう。また、毎日飲酒する習慣のある方は、週に1~2日は休肝日を設けるようにしましょう。
 食事・運動の生活習慣を改善することを基本に、ご自身のお悩みに合わせたトクホや機能性表示食品などを併せて活用することもおすすめです。その他にも、青汁や内臓脂肪を減らす機能が期待されるヨーグルトなど、食生活改善に取り入れやすい商品もあります。こうした商品の選び方や、ご自身の食生活などで気になることがある場合は、お気軽に店頭の栄養士や薬剤師などの専門家へご相談ください。
 生活習慣病の予防に取り組むことは、病気の発症だけに限らず、一部の感染症リスクを軽減することも近年分かってきています。長い自粛生活により、運動不足や食生活の乱れなど、生活習慣への影響を受けやすい状況が続いていますが、新年度の始まりをきっかけに、食事と運動、規則正しい生活を心がけ、心身ともに健康な新生活をスタートしましょう。

ドラッグインフォメーショングループ

2022.03.01